【書評】ダウンタウン松本人志著 「松本」の「遺書」 感想

書評
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どうも、あめっこ(amekko12)です。

年末のガキの使いトレジャーハンターで、松本さんの『遺書』がイジられる場面がありました。

長いことダウンタウンさんのファンですが、読んだことなかったので読んでみました。

探していると、ベストセラー『遺書』と『松本』の2冊を1冊にまとめている、『「松本」の「遺書」』という文庫本があったので、それを買いました。

それでは読んだ感想です。

 

「松本」の「遺書」

ダウンタウン松本人志さんの連載をまとめた、大ベストセラーとなったエッセイ集です。

25年前の、松本さんが30〜31歳の頃に書かれた作品。

売れに売れまくり、お笑いファンや芸人さんたちに物凄い影響を与えたそうですね。

自分はリアルタイムの世代ではなかったので、よく知りませんが…。

 

しかし、『遺書』っていうタイトルがイカしますね。

スタイリッシュで、強烈な印象の2文字。

ダウンタウン教の「聖書」って感じで、なんか持っておきたくなる感じ。

ファンからしたら、これを読んでいることがステータスというか誇りというか、そんな気持ちになったでしょうね。俺はわかってるぜ、みたいな。

これは売れますわ…。

自分もリアルタイム世代なら、間違いなく買ってただろうなぁ。

 

読んだ感想

他の方のレビューを見ていると、とにかく「尖りまくってた頃の松本人志の本」みたいなことがたくさん書かれていたので、さぞかしキレッキレの毒まみれの文をイメージしていたんですが、意外とユーモラスな文体でした。

自画自賛に悪口、下ネタ等内容はキレッキレで毒まみれなんですが、そこまで硬い文章ではないので、想像してたほど危険な感じはないですね。

ガキの使いのトークなどをよく聞いていたので、免疫ができていただけかもしれませんが…。

 

内容は、主に「笑い」について。

ダウンタウン松本人志としての、仕事の考え方や、お笑い論、芸人のあり方、ポリシーなどが書かれています。

当時の事件やニュース、時代の風潮を、松本さんの視点で切るみたいな話もあります。

 

たびたび書かれる松本さんの持論や愚痴に関しては、納得できる部分もあれば、「え?」となってしまうような部分もありますが。

それよりも、笑いや仕事についての考え方について書かれているところがすごく興味深かったです。

 

ダウンタウンがトップになれた理由がわかる1冊

松本さんはとにかく自分の笑いの感覚に絶対の自信をもっており、それを全く隠さずに文面に出しています。

これはなかなかできることではありませんね。

ここまで自信満々に書くと、それに伴うだけの実力がなければただのイタイ奴になるだけ。

そのプレッシャーはかなりのものです。

松本さんは本書の中で「オレは臆病者である」と語っており、別に自信過剰のナルシストではありません。

自分の中の才能を正しく自覚し、素直に評しているだけのようです。

臆病者の松本さんにすら、そこまで言わせてしまうほどの圧倒的な才能だということですね。

 

一番凄いのは自分のその才能を信じぬき、世間のものさしに合わせにいくのではなく、自分のものさしで一番面白いと思うものをやり通すというスタンスです。

浜田さんの本にも書かれていましたが、昔からダウンタウンはずーっとこの姿勢ですね。

 

このやり方は、決して楽な道ではありません。

実力が伴わなければまず即死ですし、実力があったとしても世間がついてこれなければ売れることはできません。

世間を認めさせ、自分たちのものさしに引きずり込むくらいの革命を起こさないといけません。

圧倒的な才能と、それを世間に認めさせるまでやり通す努力と根性が必要な道です。

トップか、受け入れられず村八分かの2択。

この道を選べる人はなかなかいないですからね。

大半の人が、挫折して楽な方に流れてしまい、世間に合わせてそれなりのところに落ち着くでしょう。

 

「オレの笑いが一番面白い」という松本さん自身のものさしを世間のスタンダードにしてしまったので、その基準の中でダウンタウンがトップの座につくのは当然です。

彼らを笑いで倒すには、そのものさしをひっくり返す革命をまた起こさないといけないので、大変ですね…。

 

おわりに

以上、感想でした。

『遺書』の頃と今の松本人志は全然違う、みたいにイジられることが多いですが、笑いに関してはほとんどブレてないと感じましたね。

逆に、「全然変わってへんやん」と思いました。

今の若い人が読んでも、結構楽しめると思います。松本さんの姿勢は、トップを狙いたい人は参考になるかと。

興味があったら読んでみてください。

それでは。

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